鹿児島県の北西部に位置し、古来より海・陸交通の要衝として海運業・商業などが栄えてきた阿久根市。南北約40kmに及ぶ美しい東シナ海の海岸線や豊かな山々に恵まれた、自然と人が共生するまちです。
鹿児島県の北西部に位置し、古来より海・陸交通の要衝として海運業・商業などが栄えてきた阿久根市。南北約40kmに及ぶ美しい東シナ海の海岸線や豊かな山々に恵まれた、自然と人が共生するまちです。
あくねは7つの地区で構成されています。
海岸沿いでは、マリンスポーツや釣り、山間では、蛍やあじさい鑑賞と、各エリアで四季折々に楽しみがいっぱいです。
阿久根市北部の脇本地区は、東シナ海に面した絶景の地。日本三大急潮のひとつである黒之瀬戸海峡は釣りのメッカとして知られ、約3 kmにわたって遠浅の白い砂浜が続く脇本海水浴場では1年を通してサーフィンが楽しめます。温暖な気候により農業も盛んで、グリーンピース、そら豆、カボチャなどの園芸作物や、デコポン、甘夏などの柑橘類が栽培されています。豊かな自然の恩恵を受ける街には、歴史と文化も息づいています。脇本上原にある脇本古墳群は、鹿児島の古墳文化を今に伝える貴重な遺跡です。また、郷土芸能の山田楽は、保存会の活動により地域の小学生に代々伝承されています。
阿久根市と近隣エリアを結ぶ国道3号と東シナ海沿岸を走る国道389号が交わる交通の要衝。交通量が多い国道3号沿いにはレストランやレジャー施設が並ぶ一方、東側にはのどかな田園地帯が広がっています。
物流の拠点となる地の利を生かして、近年は農産加工品の開発も行われています。2014年に開設された活性化施設では、地元の農産加工グループ等が阿久根市の食材を生かした加工品を生産しています。
田園地帯の鶴川内地域と山間部の田代地域から成る自然の起伏に富むエリア。初夏の小川では幻想的なほたるの光が鑑賞できます。薩摩川内市東郷町につながる横座トンネルに向かう県道46号は「アジサイロード」。6月頃には市民が植栽したあじさいが見頃を迎えます。毎月第4日曜日には、広域農道沿いで地元の農産物を販売する「くゎからんじょふるさと市」を開催。また、同地区の鶴川内中学校では近くの川で見つかった天然記念物のカスミサンショウウオを飼育し、田代小学校では山村留学を受け入れています。
阿久根駅から南へ国道3号に沿って延びる市街地は、阿久根市の商業・経済・文化・教育等の中心地。新鮮朝市や駅ホールライブをはじめ、年間を通してさまざまなイベントが行われ、公園や温泉などのレジャースポットも盛りだくさんです。
アジ、サバ、イワシなどの水揚げでにぎわいを見せるのが阿久根漁港。獲れたての海の幸を味わえる食堂も人気です。沿岸から約2kmの沖合に浮かぶのは阿久根大島。野生の鹿が出迎えてくれる美しい松林の島では、海水浴やキャンプなどを思い切り楽しむことができます。また、阿久根駅から国道3号を北上した赤瀬川地区は、24時間営業の大型スーパー「A-Z」が有名。2015年8月には、郷土芸能の六尺棒踊りが25年ぶりに復活しました。
市街地より東南部に位置する山下地区は、タケノコとボンタンの名産地。空気も清涼な山沿いの街では、初夏になると清流に舞うほたるを眺めることもできます。
四季折々の自然にふれあえるイベントが充実しているのも魅力。文旦の香りと蛍と音楽の夕べは5月、山下の風まつりは11月、尾崎いきいき祭りは12月に開催されます。毎年4月末から5月末だけ開園する「着生らんの里」や、大賀ハスが大輪の花を咲かせる「たけのこの里」も見どころのひとつ。山里の美しい花と緑に旅の疲れも癒されます。
市街地より南部の西目地区は、国道3号を挟み、海と山に面したエリア。海岸沿いは、漁港や磯釣りのポイントが点在し、特にウニ漁が盛んです。波静かな大川島海水浴場は、子ども連れでも安心して遊べる入江のビーチ。雄大な自然のパノラマが広がる砂浜で、のんびり海水浴を楽しめます。
一方の山手は畑作地帯。西目地区集会施設周辺は、桜の名所として地域で親しまれています。また、メジャーリーガー愛用のグローブを製作しているKSK株式会社は同地区に工場を構えています。
阿久根市南部の大川地区は、海岸沿いを国道3号と肥薩おれんじ鉄道が通り、沿線随一の景観を誇っています。なかでも県指定天然記念物(名勝)に指定された牛之浜海岸は、阿久根市を代表する景勝地。東シナ海に沈む夕日を眺める絶景のビュースポットです。牛ノ浜駅から薩摩大川駅にかけての旧薩摩街道は、往時の雰囲気が残り、ウォーキングに最適。国道3号沿いの道の駅あくねでは、物産館やレストランに立ち寄ることもできます。また、山間部には清流が流れ、ほたるや川エビ、山太郎ガニが生息。クレソンも自生する豊かな里山が広がっています。