阿久根市西目、国道３号線沿いに植えられたリュウゼツランが、いま開花の兆しを見せています。

　リュウゼツランは、メキシコなどに自生する大型の植物で、株幅は２～３メートルにもなります。最大の特徴は、一生に一度だけ花を咲かせ、開花後に枯れる「一回繁殖型植物」であることです。（参考：フラワーパークかごしま　花図鑑）。

　このリュウゼツランには、地域の記憶と想いが受け継がれています。

　親株が植えられたのは、昭和33年。当時の旧阿久根農業高校の生徒たちが、学びの一環として植えたものでした。それから53年後の平成23年、ついに花を咲かせ、その生涯を終えました。

　その後、平成25年の阿久根駅改修工事に伴い、駅前にあった親株の子株が撤去されることになりました。これを惜しんだ阿久根駅前通り会会長・若松光志さんが、十数個の子株の中から５株を譲り受け、西目地区の国道沿いに移植。そして今、その数十年に一度しか咲かない花が、なんと2株同時に咲こうとしています！

　若松さんは、「この奇跡のような開花を、ぜひ多くの人にいてほしい。」と語っています。
　
　敷地内には2台程度の駐車スペースもございますので、お近くを通られる際は、どうぞお気軽にお立ち寄りください。リュウゼツランが見せてくれる、数十年に一度の命の輝きを、ぜひその目でご覧ください。

※リュウゼツランの開花状況は天候などによって変化します。
　最新情報は随時更新予定です。