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地域サポーターREPORT

2016/5/30 15:05 洋菓子職人のいる和菓子の老舗 菓子工房いしはら

皆に愛された黒糖とんじ飴
初代 豊志さん 初代 豊志さん

ドアが開くとパッと視界が開けたように明るい店内が目に飛び込んでくる。「菓子工房いしはら」は、阿久根市脇本にある洋菓子と和菓子を製造するお店で、昭和17年に地元産の黒砂糖飴の製造販売からはじまった。この飴は初代の豊志さんの名前から「とんじ飴」として親しまれていた。飴の製造から次第にかるかん等の郷土菓子をはじめ、和菓子の製造も行うようになった。現在は、3代目の石原昌信さんが店を受け継いでいる。

和菓子から洋菓子の世界へ

初代の豊志さん、2代目の一昌さんが和菓子を作っている姿を幼いころから見ていた昌信さん、当時は洋菓子を他のところから仕入れて販売していたのを見て、幼心に「自分で洋菓子を作れたらなぁ」と思った。そこで、学校を卒業後、大阪のスイス菓子店で修業することを決めた。
急成長しているお店だったので、店舗展開や、欧州の洋菓子店と共同開発、昌信さん自身もお菓子のコンテストに出場したりと忙しい日々を過ごした。そこで7年間洋菓子を学び、実家の菓子工房いしはらに戻ってきた。

苦悩の日々

2代目一昌さんの和菓子と3代目昌信さんの洋菓子で、お店を更に充実させようとしていた矢先、一昌さんが病に倒れてしまう。入退院を繰り返し、和菓子を教えてもらえないまま、1年程で亡くなってしまう。和菓子を勉強する事ができず、修業先で身につけた洋菓子をメインに販売するも、地元の人達が求めるものとは違い苦悩したそうだ。だがそこであきらめず、和菓子の作り方を試行錯誤しながら学び、地元の人達が求める和菓子を作りだせるようになったことで再び人気店となった。

みかん地蔵の開発
みかん地蔵 みかん地蔵

「美味しいと言ってもらえるのが一番うれしい」。そういう昌信さんは、修業で身につけた洋菓子のセンスを活かしながら地元の人達に好まれる和菓子の製造を続けている。
現在は、近隣の洋菓子店や和菓子店と一緒に「わくわく菓笑クラブ」というチームを作り、一緒に商品の共同開発も行っている。そこで出来た商品に北薩摩銘菓「みかん地蔵」がある。
「わくわく菓笑クラブ」で新商品を持ち寄った際、洋菓子店の人がブッセを、和菓子店の人が地元発祥の温州ミカンの餡を使用したかるかんを持って来ていたのを見て、「これを合わせたら面白いんじゃないか?」とブッセに和菓子の温州ミカンの餡を入れてみたのが誕生のきっかけだった。見た目は洋菓子のブッセだが、中には甘すぎない柑橘の香りがする温州ミカンの餡とクリームが入っていて、紅茶とも相性が良い。メンバーの一人がおもむろにパッケージの表面にお地蔵様の顔を書き、地元の八坂神社にある一刀彫で日本一大きいお地蔵さまのように、日本一愛されるお菓子に育てていけたらと「みかん地蔵」と名付けた。

わくわく菓笑クラブと大切な家族
石原姉妹 石原姉妹

2代目の一昌さんと3代目の昌信さん二人、和菓子と洋菓子を掛け合わせた商品づくりは叶わなかったが、「わくわく菓笑クラブ」で同じような試みを楽しみながらしているのかもしれない。お店では、昌信さんを支えてきた奥様と、看板娘の姉妹が出迎えてくれる。大切な家族と働ける今が一番幸せとも、奥様は話してくれた。
 

菓子工房いしはら

住所:〒899-1131
鹿児島県阿久根市脇本7617
TEL: 0996-75-0065

阿久根市役所商工観光課
〒899-1696
鹿児島県阿久根市鶴見町200番地
電話(直通):0996-73-1114
E-mail:info@city.akune.kagoshima.jp
阿久根市観光連盟「阿久根まちの駅」
〒899-1614
鹿児島県阿久根市晴海町3番地
電話(直通):0996-72-3646
E-mail:akune.kankourenmei@po5.synapse.ne.jp